- 李白 蔵元日記 - 野菜掘り 忍者ブログ
島根県の地酒、李白酒造の蔵元による日記    李白のあれこれや、日本酒のあれこれを紹介します                                                                                                                                                                                                                                                                           
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野菜掘りにいってきました

今度の「旬どきうまいもの自慢会」で使う野菜です。
            
旬どきうまいもの自慢会についての日記はコチラ
     
http://rihakusyuzoh.blog.shinobi.jp/Entry/42/
     http://rihakusyuzoh.blog.shinobi.jp/Entry/47/
     http://rihakusyuzoh.blog.shinobi.jp/Entry/46/







うちのおやっつぁん(この地方では杜氏のことを「おやっつぁん」といいます)の畑で採れた野菜を使った料理を作るため、収穫にいってまいりました。

午後晴れたのでおやっつぁんに畑に連れて行ってもらいました。
松江から車で30分。
宍道湖端を出雲方面に向かい、秋鹿を過ぎたあたりで日本海側の山に向かいます。(大野という所)

松江からおやっつぁんの車の後ろをついて走ってたのですが、途中から山道に入るとのことで、
おやっつぁん号に相乗りさせてもらいました。
演歌のかかる粋なおやっつぁん号。
スバルのマークを付けたその車は思ってた以上にパワフルでした。

細い山道を走り、どんどん急な狭ーい道を登っていきます。
3486cc9ejpeg
途中、道を外れて脇に入り・・・
突き当りがおやっつぁんの畑。

←この写真の右がタバコの畑。
ここもおやっつぁんの畑のようです。

892f1ccejpeg目的の畑はほぼ崖状態のところにあります。

その畑の横でUターンするおやっつぁん。
崖スレスレでのUターンなもんで
あたしゃ、怖くて怖くて・・・

「おやっつぁん。・・・信じちょますけんね。」
か細い声で言う私におやっつぁんはほくそ笑む。
c44f3e15jpeg
Uターンをうまい具合にすませ、車のエンジンを止めて外に出ると畑仕事の格好に着替え始めるおやっつぁん。
おやっつぁんがおやっつぁんじゃなくなる瞬間でした。

「ほんな、行きましょか。」
と渡してくれたのはスコップとゴム手袋。
私もヤッケとやらを着て、いざ出陣です。

f1553d84jpegさきほどの写真の車の後方に畑があります。
まずおやっつぁんが向かったのは牛蒡の区画。 →→

「ここに牛蒡がありますけん」
というおやっつぁんに
「?」の私。

そういえば、牛蒡の茎や葉の部分て見たこと無い。
「こ・・・これが牛蒡ですかね、おやっつぁん。」
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おやっつぁんはザクザク牛蒡畑を掘っていき・・・

917a06dajpeg
あっという間に牛蒡が姿を現し、
あと5分の1くらいのところで、
「ほんな、そろそろ抜いてみなさいませ。」と。

完全にいいとこ取りの私。

「そぉれーー!」

と気合を入れて抜いてみたら、途中でボキッと折れました
ごめんなさい・・・。

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そしておやっつぁんは2本目、3本目と掘り進んで行き、それを見守る私。
ふと見ると、絶景が広がっていたので、カメラを出してパシャ

ここでお茶でも飲みたいな~・・・。
なんて、がんばるおやっつぁんをよそに、のんきなことを考えたり。

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 ←今日採れた牛蒡の中で一番の大物
       
       おやっつぁんが持っているのが、スコップのような牛蒡で、
       おやっつぁんの横にあるのが、牛蒡のようなスコップです。





bcf20c56jpegそして牛蒡の次は山芋。
そういえば、山芋もどんなかたちで生っているのか知らない。
山芋は、牛蒡の隣で作られてました。

「山芋は牛蒡よりも簡単ですけん。」
と、黒いビニールをめくり、掘り始めるおやっつぁん。

おやっつぁんは掘るの早いなぁ・・・。

そして、お決まりでいいとこ取りの私
自分で掘ってなくても採るときこんなに気持ちいいんだから、自分で掘って採ったら、もっと気持ちいいんだろうな~。

山芋を掘り終わると、「んな、ちょっと移動しますけん、車に乗りましょう。」と、車で移動。
他にもいくつか畑があるらしい。
途中、よその畑を覗き見すると、大根やら、ほうれん草やら、いろいろ育てられている。

しかし、まさかこんな山の中に畑があるとは、なかなか想像がつかないもので・・・
車で上がっていったとき、「まさか山に捨てられるのでは・・・」と思わなくもなかった(笑)

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←次の畑がココ。
  この畑はさっきの畑よりもずいぶん広い。

ここでは今日は里芋を採るとのこと。

畑というものをあまり見たこと無い私は、葉っぱや茎を見ただけでは、どれがどの野菜なんだかさっぱりわからない。
「おやっつぁん、これはなんですか?」
と、たくさん何かが育てられている区画を指差して聞くと、
「それはスイカですわね。」
と、もう時期が終わって何も育っていないところを指差してしまう始末・・・。

気を取り直して里芋堀。
8eb57f58jpeg
里芋の茎はとっても太くしかし案外やわらかく、背が高い。葉は一枚で、大きなハート型。

里芋は意外とあっさり抜けました。

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しかし、一つの根に、こんなにたくさんの里芋が生っているとは!!

里芋に「少子化」という文字は無い。



ここで雨がぽつぽつ降ってきたので、
「んなま、帰りますかね。」と、
3種類の根菜を軽トラに乗せて、泥だらけの長靴で乗り込み、おやっつぁんの自宅に向かいました。
ちなみに、今回軽トラに積んだ野菜は、私がいただくもので、今度の会で出す野菜は畑の中に生き埋めにしてあります。
新鮮なまま調理してだしますからね

軽トラ一台通るのがやっとな幅の急な下り坂をくだり、道中、牛小屋や炭窯を見学。
おやっつぁん宅では、あれやこれやとおもてなしをしていただき、何から何までお世話になってしまいました

次の予定のあった私は、すぐに時間がきてしまい、いそいそで帰らなくてはならなくなりました。
いつの間にか野菜を洗っててくれたおやっつぁん。
再び軽トラに乗せてもらい、この土地では全く役にたたない私の愛車の待つところまで送ってくれました。

「んな、ま、なんすて」 というおやっつぁんに手を振り、大野を後に。

帰り道の宍道湖は今日は本当にきれいで、そんな宍道湖を横目で見ながら、
「松江生まれの松江育ち」という、とても都会っ子な私にはすごく刺激的な一日だったな~・・・と思い返しておりました。

22日は、おやっつぁんが大事に育てた野菜を皆さんにお出しします。
おやっつぁんの野菜が泣かないように、気合を入れて調理しなければと思う私でした。




                                                                                                                                                  by  李白 路子

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造り酒屋
自己紹介:
島根県松江市で125年間日本酒を造っております。
銘柄は「李白」。
このブログでは「李白」で起こったあれやこれや、いろいろ紹介していきます。

島根県松江市石橋町335
(0852-26-5555)
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