- 李白 蔵元日記 - 酵母さまのおさがり 忍者ブログ
島根県の地酒、李白酒造の蔵元による日記    李白のあれこれや、日本酒のあれこれを紹介します                                                                                                                                                                                                                                                                           
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蔵の I 氏がよくおやつを配って歩いています。
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← これがそれ。

かなり配って量は減ってますが、このでっかい三角フラスコを抱えて配り歩いています。
中身は甘粥( あまがゆ )。
甘粥といいますのは、麹を溶かした甘~い汁です。
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原料は 麹 お湯 以上。
60度で一晩おくと、おべぇほど甘くなります。

麹でつくる甘酒と似たようなものですね。

いつもお決まりの時間に I 氏が三角フラスコを持って現れます。



I 氏を見つけぇと、すかさず  「甘粥やさ~ん!一杯くださいな~!」といいます。
すると、60度(が冷めてちょうどいいくらい)の甘粥をカップにうつしてくれます。

一杯 100円也。

嘘。
この甘粥を飲むと、とうぶんお腹が空かんくなります。
米由来の甘さ。
米の澱粉が糖化すると、ココまで甘くなるのかと思ぉと、ご飯が怖くて食べれんくなります

何故米が甘くなるかという話は、コチラ→http://rihakusyuzoh.blog.shinobi.jp/Entry/13/

この甘粥、I 氏も趣味で作っているわけではあぁません。
もちろん仕事です

酵母を培養する時にこの甘粥が登場するんです。
麹の汁は酵母のごはん。
この麹汁 ( 甘粥を濾して液だけとったもの ) を培養液の中に入れてやります。
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← これがその培養液。

本当は山吹色なんですけど、
上に殺菌灯(青)がついているので緑に見えちょますね

これに麹汁を入れて酵母を入れると・・・

↓じゃ~ん酵母が増殖するのです
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酵母を入れた時点では、上のただの培養液と見た目は変わりません。
暖かいところに入れておくと、
右上の写真のように濁って泡が出てきます。
下に沈殿している白いもの。
あれが酵母ですよ 
チリも積もれば・・・というだけあって、はじめは目に見えなかった酵母も増殖すると目に見えるようになるんです。
泡も酵母が生きている印。

ちなみに酒母にこの酵母を入れてやるんですよ。


つまり、我々がおやつにしている激甘粥は、麹汁を作った余りであって、おさがりなわけです・・・
おかげさまで冬はしょっちゅう甘粥がいただけます。

酵母さま、お相伴いたします





李白ってどんな酒? → http://www.rihaku.co.jp/

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造り酒屋
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島根県松江市で125年間日本酒を造っております。
銘柄は「李白」。
このブログでは「李白」で起こったあれやこれや、いろいろ紹介していきます。

島根県松江市石橋町335
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